アマチュアでサックスを13年間続けている男が10,000時間の法則について考えてみた
※この記事は、以前のブログにて掲載していたものを加筆、訂正したものになります。
こんにちは。
今日は偉そうに少々批判めいたことを書こうと思っています。
なぜかというと、最近「会社やめてプロのシンガーになります!」と言っている元大学の後輩がおり、アマチュアながら13年間サックスを続けている身として色々と思う所があったからです。
今回はこの事に関して、「10,000時間の法則」というテーマを切り口に考えていきたいと思います。
10,000時間の法則ってなに?
10,000時間の法則とはなんぞやという方のために、ざっくりと申し上げますと、「何事も、一流のプロと呼ばれる人々は、少なくとも10,000時間の努力をしている」という統計的なデータのことです。
以下は、その提唱者であるマルコム・グラッドウェル氏の著書です。
この「法則」と「少なくとも」という言葉が厄介で、だから10,000時間努力する = 一流のプロレベルになれる!!訳ではない所です。
式で表してみましょうか。
上達度をy、努力時間をtとした時に、
人によってy = 2tだったり、y = 5tだったりする訳です。
センスや工夫のうまさ(上達度係数とでもいうのでしょうか?)によって、同じ時間努力しても上達度は変わるという事ですね。
あえて「統計的」と表現したのは、一流のプロと呼ばれる方々は、このtの前につく数字が圧倒的に高いため、10,000時間の努力で一流になれた可能性もあるという理由からです。
話が逸れました。
そうは言っても一流のプロと呼ばれる方々は10,000時間は努力しているのです。つまりそれだけの時間をやらないと、そもそもプロとしてのスタートラインに立てないというわけです。
今回は、実際に正味10,000時間を達成することがいかに難しいかについて考えていきたいと思います。
僕のサックス歴
10,000時間の法則を語る上で、まず僕のサックス歴についてお伝えしておきたいと思います。
中学1年〜3年:吹奏楽部 = 3年
高校1年〜3年:吹奏楽部 = 3年
大学生以降年:市民サークル = 8年
計13年
このうち中学生と高校生の時は毎日、平均で4時間は練習していたので、
4時間×365日×6年 = 8,760時間
大学生以降は日曜日に3時間ほどだけやっているので、ざっくりと
(3時間/7日)×365日×8年 = 1,251時間
8,760 + 1,251 = 10,011時間
おおっ!今年でようやく練習10,000時間達成です笑
要するに、中学から高校は部活で毎日休みなく練習して、大学生からはちょろちょろっとやる程度では、10,000時間を達成するのにこれだけの年数になってしまうということです。
時間のない大人から始めた場合、週末にちょっとだけやる程度ではもっともっと年数が掛かる訳で、とても10,000時間を達成できるわけがありませんよね。
僕もちょっとびっくりしているのですが、毎日部活でやるのと、お遊び感覚で週末でやるのとではこんなにも練習時間が変わるのですね。
ちなみに自惚れですが、今の僕はサックスを人前で人並みに吹けるくらいには上達していると思いますし、実際に周りから上手いと言われるレベルまでいきました。ズブの素人から始めても、10,000時間やれば少なくとも人に見せられるだけの実力が付くのは確かだと思います。
Twitterの肩書きを増やしたいだけならやめちまえと思う
Twitterでやたらプロフィールが長い人がいますよね。大学生に結構多い気がします。肩書きは立派ですが、その中にどれだけ実力を持った人がいるのか疑問に思います。
もちろんその中でも一線級のフィールドで活躍して、成果を上げている人はいます。
しかし、そういった人が何をしてきたかを調べれば必ず膨大なバックグラウンドがあるはずです。
どうでしょうか?ありがちなのが、○○勉強中だったり、○○所属1年などちょっとかじったレベルの経験値でまるでプロフェッショナルのような態度をとる人です。本当に胸をはってプロと言えるのでしょうか?
大切なのは、「少なくとも10,000時間」が一流のプロの指標の1つということです。
実際100,000時間サックスを吹きつづけた僕もじゃあ一流のプロと同じレベルかと言われると、全くそんなことはなく、まだまだこれからな気がしていますしね。
大切なのは継続すること
とはいえがむしゃらに1つのことだけを極めるのは難しいですよね。常にハイペースでやっていると、いずれバテてしまいます。また、技術は生ものですので途中で間が空いてしまうと、劣化してしまいます。
気長に自分のペースでやっていきましょう。途中で投げ出してしまうならば、その程度の覚悟だったということです。諦めましょう。
継続していればいずれ、自分がいかに成長したかに気付き、びっくりするはずです。
さて、、実際にがむしゃらにやりすぎるとどうなるのでしょうか?
次回はそういった話も含め、いかに10,000時間をやりきるか?について考えていきたいと思います。
それでは。
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