パーシー・グレインジャーの曲を紹介していく#4『岸辺のモリー(Molly On The Shore)』
こんにちは。
今日は『岸辺のモリー(Molly On The Shore)』という曲について紹介したいと思います。
軽やかな舞曲風の一曲
この曲は「古いアイルランド音楽全集」から『岸辺のモリー』と『テンプルヒル』という2曲を合わせたもので、1907年にオーケストラ版が、1920年にウインド版が作曲されました。いずれもグレインジャーの母親へと贈られています。
『オーケストラ版』
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ストリングスによる流れるようなリズムが繰り返されていきます。4分弱の短い曲ですが、その中でも2つの異なる2つのフレーズが変わるがわる現れ、徐々に盛り上がっていくところは聴いていて楽しいですね。
『ウインド版』
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ストリングスの部分が木管楽器へと置き換わっています。オケ版よりもちょっと可愛らしい雰囲気が出ています。
テンポが速いので、実際に演奏するとなると中々難しそうです。
タイタニック号にまつわる話
この曲は映画でも有名なタイタニック号にて演奏されるはずだった曲というエピソードがあります。映画『タイタニック』にてバンド役として出演した、イ・サロニティによってそうした曲を集めた『タイタニック号の音楽』というアムバムがリリースされており、こちらも聴いてみるとオケ版とは違った面白さがあります。
- アーティスト:イ・サロニスティ
- 発売日: 1997/12/21
- メディア: CD
もし、タイタニックが何事もなく海を渡っていたとしたら一体どのような演奏がなされていたのでしょうか?楽しげな曲ですが、少し悲しいエピソードです。
こういう民俗音楽の世界は結構面白いので、また取り上げたいと思います。