極!!モーツァルト塾

自称サックス吹きが音楽について色々と語ります。洋楽多めです。

Richie Cole at the Village Vangard

こんにちは。

自分は何故かJazzというとRichie Coleばかり聴いております。マニアの中では賛否両論あるお方のようですが、長年のキャリアを持つサックス奏者なのでその実力は確かだと思います。

Village Vangardでのライブ演奏

Hi-Fly

Hi-Fly

  • リッチー・コール
  • ジャズ
  • ¥255

個人的に好きな演奏が、この1981年のVillage Vangardでのライブ演奏です。

特に1曲目のHi Fryという曲がいいです。なんと言ってもBobby Enriquezのピアノがこれでもかというくらいに鳴らされており、「これがジャズピアノなのか⁈」という気にさせられます。その上に乗っかってくるRichie Coleのフラジオ音域のサックスの音が気持ちいいです。

自分はフラジオ音域が全然吹けないので、こういう動画を観ると「いつかこういう風に吹いてみたい」と考えてしまいます。まあ、いつかとか考えている時点で達成できるまでに時間が掛かりそうですが笑

Richie Coleが好きな理由

Richie Coleが好きなのは何故なんだろうと考えていたのですが、その理由として親しみやすさがあるのかなと思います。

例えば以前ご紹介した、ウエストサイドストーリーのアレンジなんかがそうですね。よくあるジャズナンバーではなく、こういった映画音楽のアレンジなんかはジャズにあまり詳しくなくても楽しめる。

僕自身も正直あまりジャズに詳しくないので、これといった蘊蓄を語れないです。ですが、サックスを吹いてる身としては、こういったアレンジは原曲との違いなどを楽しめてすごくいいなと感じました。

ただまあ、逆にそういった取っ付きやすさがマニア受けの悪さに繋がってしまっているのかもしれませんが笑

ともあれ、いいものはいいの精神ということで、これからもRichie Coleの演奏をこれからも聴いていきたいです。

The Pastels 『Slow Summits』を聴いてみた!

こんにちは。

スコットランドグラスゴーのアーティスト特集第2弾はThe Pastelsです。

なんでそんなピンポイントなんだよ!と思われるかもしれませんが、個人的にグラスゴーのバンドのユルい感じが好きなのです。

元祖ユル系バンド!

ティーヴン・パステルを中心に、スコットランドグラスゴーで結成されたバンド。1982年にシングル・デビュー、1987年に1stアルバム『UP FOR A BIT WITH THE PASTELS』をリリースする。1982~85年あたりの“Rough Trade”や“Glass Records”からの初期作品は、荒削りでむき出しの緊迫感あふれるサウンドやメロディによるギター・ポップという、不思議な魅力を持った唯一無二のサウンドが特徴。2013年、1997年の4thアルバム『ILLUMINATION』以来約16年ぶりのアルバムをDominoから発表する。そのアルバム『Slow Summits』では電子楽器“TENORI-ON”を使用している。

※下記サイト様より引用

Pastelsはグラスゴーのアーティストの中でも結構古株で、80年代から活動を続けております。その音楽の特徴はとにかくユルいこと!脱力系というか、なんだかほわほわした感じなのですよね。またバンドの演奏力よりもメロディのセンスで勝負するといったスタイルなのも特徴で、これぞまさにグラスゴーサウンドと言った感じです。

今回はそんなバンドの『Slow Summit』というアルバムをご紹介したいと思います。

Check My Heart

Slow Summits

Slow Summits

  • 発売日: 2013/05/27
  • メディア: MP3 ダウンロード

うん。これですね。めちゃくちゃユルい!笑まさにThe Pastelsを象徴するかのような一曲です。こんな感じののほほんとした雰囲気な曲が多いので、そんな気分に浸りたい時にぴったりです。

Kicking Leaves

ノスタルジックな雰囲気のある一曲です。先日ご紹介したBelle and Sebastianもそうなのですが、どこか懐かしさを感じるというか心の故郷のような不思議な気分にさせられるものが多いです。

When we're kicking leaves
落ち葉を蹴り飛ばしていた時
In November freeze
11月は凍りつくような寒さだった
And you smile
あなたは笑顔だった
Won't you miss me?
私が居なくて寂しい?

When the city is framed
By a blue black sky
街が青黒い空で縁取られた時
Two worlds
Light up in the sun
2つの世界が太陽で照らし出される

When we're standing still
At the head of the hill
私達はまだ丘の上に立っている
Won't you kiss me?
キスして
Won't you kiss me?
キスして

歌詞も中々詩的ですね。メロディもそうなのですが、11月の季節のような肌寒さも感じさせられます。

Illuminum Song

アルバムの最後を飾る曲です。この曲の制作にはなんと、日本人アーティストであるカジヒデキさんが携わっております。正確にはこの曲は、2004年にThe PastelsのメンバーであるKatrinaが作詞する形でカジヒデキの曲としてリリースされたものです。こちらはそのThe Pastelsバージョンということですね。

カジさんはかねてよりThe Pastelsの大ファンだったようで、カバーとかもやっていたようです。

こんなところで日本人アーティストとの関わりがあったなんて、ちょっとびっくりです。

そんな訳で、グラスゴーのアーティストをまたまた紹介してみました。

Belle and Sebastian 『Days of the Bagnold Summer』を聴いてみた!

こんにちは。

最近、ユルい感じの曲を追い求めております。
そんな中個人的にいいなと思ったアルバムをご紹介したいと思います。

音楽の街、グラスゴー

UKロックというと、ロンドンやマンチェスターなどイングランドのアーティストが有名ですよね。Beatlesなんかは教科書などにも出てくるレベルなので、聴いたことは無くても名前は知っているという方も多いのではないかと思います。

一方で、日本だとあまり有名ではないのですが、スコットランドの音楽も凄いです。その中でもグラスゴーという街は音楽の文化で栄えていることで有名で、毎年数々のイベントが催されております。

そんな音楽の街、スコットランドグラスゴー出身のバンドでいいなと感じたのが今回ご紹介する「Belle and Sebastian」です。

どこかノスタルジックな雰囲気のあるポップソング

スコットランドはゴリゴリのロックというよりかは、どちらかというとメロディックなポップミュージックを得意としているようなバンドが多い気がしています。それでいてどこか懐かしさを感じるような音楽。このアルバムもまさにそんなノスタルジーをこれでもかというくらい感じます。

Sister Buddha(intro)

この1曲目の始まり方が最高に好きです。アルバムの1曲目って大体キャッチーな曲を入れてくる気がするのですが、このアルバムではあえてインストオンリー。アコギの音色が良すぎてこの曲をしばらくヘビロテしてました。

Sister Buddha

Belle and Sebastianの曲は結構ストーリー仕立てのものが多い気がします。この曲もまさにそうした一曲です。


Sister Buddha takes the all night bus
シスターブッダは夜行バスに乗る
Sister Buddha looking for the thing that makes her buzz
シスターのブッダは彼女が人気者になれるものを探している
Sister Buddha wakes up far from home and all she knows
家から遠く離れた場所で目覚めて彼女は全てを知る
There's an itch that she’s dying to scratch,
掻きたい思っている痒みがある
her face, her clothes, her skin
顔、服装、肌

Step across the lonely threshold of your selfish mind
孤独なわがままの垣根を乗り越えて
And embrace the loving goodness of your human kind
人間のような愛のある慈悲を受け入れてください
And if God won't show her face, fall upon your inner soul's embrace
もし彼女の顔を見せないなら、内なる魂の抱擁で覆って下さい
And I’ll send you all the love that I can find
そして私は見つけることのできる全ての愛を送ります。

物々しいタイトルなのですが、歌詞の内容は素朴な日常風景を切り取ったようなものです。生きていると、どうしても価値観や心情の違いから衝突することがあります。それは自分の世界が広がれば広がるほどそう感じます。

この曲はそんな人生の悩みに寄り添ってくれるような一曲だと思います。

This Letter

個人的にこの曲が一番好きです。静かに始まるアコギのイントロと、ちょっと寒さを感じるメロディがとても素敵です。

Now I know this letter is right out of the blue
今、私はこの手紙が真実だと急に分かりました
All I ever wanted was to talk to you
私はただあなたと話がしたかっただけたから
In a cafe, in a moving rented car
茶店で、レンタカーの中で
Heading to the nearest place that felt like far
近くの場所へ向かいながらどこか遠くへ行ってしまうような気がしました
"Honey," can I call you that in secret print?
"Honey"とこっそり書き写したのを読んでもいいですか
Words will never hurt you if the motive's clear
もし動機がはっきりしていたのだとしても言葉はあなたを傷つけないはずだから
All I want for you is joy and peaceful love
私はあなたに楽しさと愛と平和に生きて欲しい
Who you get it from is not my main concern
誰からそれを受け取るかは私の気にするところじゃないから


この曲はアルバムのタイトルでもある『Days of the Bagnold Summer』という映画のサウンドトラックでもあります。この映画は反抗期の 少年とを母親をテーマにした映画なのですが、この曲はまさにそのテーマに沿った曲だと思います。

周りの環境が変わったり、自分や相手の価値観が変わってくるとそれまで親しい関係だったのに疎遠になることがあったりします。この曲の"Heading to the nearest place that felt like far"という歌詞がそれを表している気がします。

Belle and Sebastianは他にもアルバムを出しているようなので、そちらも聴いてみたいと思います。

奇人?天才?その名もヴォルフガング=アマデウス =モーツァルト!

こんにちは。

今回は少々下品かつショッキングな内容のため、ご注意下さい。

超然たる天才、モーツァルト

皆さんはモーツァルトと言う人物をご存知でしょうか?学生時代、音楽の授業で度々取り上げられることもあるので、ご存知の方も多いかもしれません。あるいは、音楽室にこんな肖像画が飾られていたかもしれません。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト - パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集
いかにも超然たる天才、非の打ちどころのない知的なエリートといったイメージですよね。
僕もずっとそんな印象を持っていました。

そんなモーツァルトですが、とある映画を観て、そのイメージが一気に崩れ去りました。
アマデウス 』という映画を観てから。。。

その男、愛すべきバカなり

時は1700年代後半、一人の男がこの世にうまれます。その名も、ヴォルフガング=アマデウス=モーツァルト

モーツァルトはその天賦の才能を欲しいままにしながらも、その奇天烈なキャラクターと品行方正とは程遠い素性から、人々から馬鹿にされる存在でした。あまりにも非常識なため、職にもまともにありつけず、人々から物乞いをするに近いような状態でした。

しかし、ある一人の男は違いました。宮廷学長のアントニオ・サリエリだけは、モーツァルトの才能に気付いていたのです。サリエリは宮廷音楽家として長年のキャリアを持つベテランでした。故に、モーツァルトの才能を理解することができる人物でした。サリエリは一抹の不安を覚えます。「この男は私を超える才能の持ち主なのではないか?」と。

また、モーツァルトは数々の浮名を流すことでも有名でした。サリエリが密かに恋心を寄せる、とあるオペラ歌手もその例に漏れず、モーツァルトは手を出していたのです!
サリエリはその音楽的な才能だけでなく、密かに恋心を寄せる女性までモーツァルトに先を越されてしまうのでした。

そしてある日、事件がおきます。モーツァルトの妻コンスタンツェは、こっそりとサリエリの家を訪れていました。モーツァルトを音楽教師として推薦するために。そしてその手にはモーツァルトの直筆の楽譜が…初めて目にするモーツァルトの譜面。それを手に取ったサリエリは確信しました。

「この男は本物だ。天はこの男に神の声を与えたのだ」

サリエリ先生がモーツァルトの才能に気付く瞬間です。

そしてその裏でなんとこの男!サリエリ先生の渾身の力作を、あろうことか皇帝陛下の目の前で勝手にアレンジし始めるばかりか、「こっちのアレンジの方がいいぜ!」とまくし立てるのです!(本人に悪気は無い)。


※映画『アマデウス 』より引用させていただきました。

モーツァルト「みんなー!こっちのアレンジの方がいいぜ!イェーイ!!👍」

サリエリ先生「は?(全キレ)」

努力の神、サリエリ先生も流石にこの外道とも呼べる行為に怒りを抑えきれません。
そうです!このモーツァルトという男は究極的なアホなのです!しかし、なまじモーツァルトの才能を理解出来てしまうため、その才能への嫉妬に狂い始めます。
ここから、サリエリ先生の悲劇が始まるのですが、このお話は本編をご視聴ください。

モーツァルトが放つ渾身の問題作『俺の尻を舐めろ』

アマデウス』のようなモーツァルト像はフィクションも入っているようですが、決してそれは間違いではなかったようです。
そのエピソードの一つして、とある曲を取り上げたいと思います。

この音楽家頭おかしいですよ!タイトルが!

実の所、サリエリ先生がモーツァルトに嫉妬していたという話はフィクションなのですが、モーツァルト自身が「サリエリに毒を盛られた」などと吹聴し、そのままこの世を去ってしまったばかりにサリエリ先生にあらぬ疑いをかけられたとのこと。
そしてアマデウスのような映画の影響で「サリエリ嫉妬説」を生み出す原因となってしまったようです。

幸か不幸か?死ぬ間際にレクイエムを作曲し伝説となった男

この男、最期に作曲したのが『レクイエム』だったばかりに、"死を覚悟しレクイエムを作曲した"という謎の伝説がエピソードとして残っているそうです。本当は依頼されて作っただけなのらしいですが。。

ともあれ謎のエピソードが多いのがモーツァルトなのですが、作曲家としては短命で35歳という若さで命を落としてしまいます。

もっと長生きして曲作れよ!と言いたいのですが、こればかりは仕方ありませんね。。

yo la tengo 『Friday I'm In love』

金曜日に聴きたい一曲。

相変わらず80年代プッシュな当ブログですが、今回も例に漏れず80年代の曲のカヴァーになります。

yo la tengoによるThe Cureのカヴァー

1984年、アイラ・カプランとジョージア・ハブレーを中心に米ニュージャージー州ホーボーケンで結成されたオルタナティヴ・ロック・バンド。86年、1stアルバム『ライド・ザ・タイガー』発表後にメンバーチェンジを経て、91年よりカプランとハブレーにジェイムス・マクニューが加わったトリオに。97年の『アイ・キャン・ヒア・ザ・ハート・ビーティング・アズ・ワン』でブレイク。以降、米インディ/オルタナティヴ・ロック界の草分け的存在として活躍。現代のヴェルヴェット・アンダーグラウンドと評されることも。2015年、初期メンバーのデイビット・シュラムが復帰したアルバム『スタッフ・ライク・ザット・ゼア』をリリース。

※下記サイト様より引用

yo la tengoアメリカのインディーズバンドの中では大御所と言っても過言では無い存在で、半分くらいメジャーな存在だと個人的に思っています。キャリアも非常に長く、これまでに15枚ものアルバムをリリースしております。

いい時代になったもので、spotifyITunesでほとんどのアルバムが聴けるようになりました。

そんな息の長いバンドですが、今回はその中でもThe Cureの名曲のカヴァーをご紹介したいと思います。

今回ご紹介する『Friday I'm In love』という曲です。原曲では、キーボードなどが用いられていますが、こちらはアコギによるアレンジがなされています。原曲もいいですが、こちらのアレンジも素朴な雰囲気が出ておりいい感じです。

I don't care if Monday's blue
月曜日が憂鬱でも気にしない
Tuesday's grey and Wednesday too
灰色の火曜日た水曜日もそうさ
Thursday I don't care about you
木曜日は君のことがどうでもよくて
It's Friday, I'm in love
金曜日、僕は恋をしているんだ
Monday you can fall apart
月曜日に君の心がバラバラになって
Tuesday, Wednesday, break my heart
火曜日、水曜日に僕の心が砕けてしまうんだ
Thursday doesn't even start
木曜日はまだ始まっていない
It's Friday, I'm in love
金曜日、僕は恋をしているんだ

Saturday, wait
土曜日だと待たされる
And Sunday always comes too late
そして日曜日はいつも来るのが遅すぎる
But Friday, never hesitate
でも金曜日はためらったりしない

金曜日ってなんだかワクワクしますよね。休みの日よりも、休みの前の金曜日の方が気分がいいことが結構あります。日曜日なんかだと「明日から平日か〜」ってどんよりした気分になるのですが、金曜日って「今日を乗り切れば!」みたいな気合いが入るのですよね。華金って言葉があるくらいですから、やっぱり金曜日は特別な日なのです。

この曲はそんな我々の心情に寄り添うかのようなメッセージを伝えてくれています。

こちらはThe Cureの原曲です。The Cureも1978年から現在に至るまで活動を続けている、非常に息の長いバンドですね。

そういえば、The CureはL'Arc-en-Cielやスピッツなど日本のアーティストからもリスペクトを集めているみたいです。やはり、それだけ影響力のあるバンドと言えるでしょう。

Beatles 『Help!』

こんにちは。

最近コロナ騒ぎもあって仕事が忙しくなってきており、中々ブログを書く暇がありません。

そんな中、ふとこの曲を思い出しました。  

Help!〜大人になればなるほどわかるこの気持ち〜

HELP!-STEREO REMASTERE

HELP!-STEREO REMASTERE

  • アーティスト:BEATLES
  • 発売日: 2009/09/09
  • メディア: CD

(Help!) I need somebody
(助けて!)僕には誰かが必要なんだ
(Help!) Not just anybody
(助けて!)誰でもいいわけじゃないけれど
(Help!) You know I need someone
(助けて!)君は僕が誰かを必要としてるかを知ってるだろう
(Help!)

When I was younger so much younger than today
僕がまだ今よりもはるかに若かった頃
I never needed anybody's help in any way
誰かの助けなんか全く必要無かったんだ
But now these days are gone, I'm not so self assured
でもそんな日々は過ぎ去って、今は自分に自信が無くなって来たんだ
Now I find I've changed my mind and opened up the doors
今はそんな考えを改めてドアを開くことにしたんだ

Help me if you can, I'm feeling down
できることなら助けてほしい、僕は気分が落ち込んでるんだ
And I do appreciate you being 'round
そして君が側にいてくれることに感謝しているんだ
Help me get my feet back on the ground
地に足が付くまで助けて欲しい
Won't you please, please help me?
頼むから助けて欲しいんだ

言わずと知れたBeatlesの一曲。
子どもの頃や若い頃って、なにかと「自分ってすごい奴なのでは⁈」みたいな謎の全能感を抱くことがありますよね。中二病なんて言葉もあるくらいですから、多分結構な人にそう感じる瞬間があると思います。まさしくこの歌詞のように、誰の助けなんか必要ないと感じるくらいに…

でもそれって実は周りの人達が知らず知らずのうちに助けてくれていたり、若いからと大目に見てもらっていたからなんとかなっていただけなのですよね。実際は実力もないのに"何とかなってしまっていた"から全能感を感じてしまう。

そんな日々が過ぎ去って大人の仲間入りを果たすと、いよいよ周りが助けてくれなくなります。自立生活のスタートです。大人になるといかに自分が周りから助けられていたのかを実感します。こんなことも出来なかったんだという絶望に打ちひしがれることなんてよくありますね。

そんな時にこの曲のように「Help!」と叫びたくなります。やっぱりダメダメな自分を助けて欲しいと。

でもそこは大人。自分で何とかするしかないのです。そこを理解し始めると、この歌詞の内容に共感できるようになってくる気がします。「Help!」という曲はそんな自分がいかに周りから助けられていたのか、というメッセージを伝えてくれているのです。

そういえばセブン&アイでも流れてた気が

余談ですが、セブン&アイに行くとたまにこの曲が流れているのを耳にします。

ただの店内放送なのかな〜と思っていたのですが、噂によると「レジが混んできたのでヘルプ下さい!」のサインみたいです。業務連絡をそのまま言うのではなく、ミュージックで伝えるというのは中々面白いですね。

(他にも色々あるみたいですが、忘れました)


そんな感じで、ふと周りの人達の助けに感謝したいと思った今日この頃です。

1曲10分10秒⁈ King Gizzard & the Lizard Wizard 『Quarters!』

こんにちは。

最近とあるバンドにハマっています。King Gizzard & the Lizard Wizardというオーストラリアのバンドなのですが、これが中々の曲者でして…。

アルバムを出すたびに作風がめちゃくちゃ変わるのですよね。ヘビーメタルかと思ったり、ポップに変わったり、ジャズやボサノバを始めたりとにかく多彩な曲を作ってるバンドです。2019年のフジロックにも出演しているので、耳にした方もいらっしゃるかもしれません。

キング・ギザード&ザ・リザード・ウィザード(英: King Gizzard and the Lizard Wizard)は、オーストラリア出身のサイケデリック・ロックバンド。[1][2]彼らは積極的なライブパフォーマンスだけでなく、結成以来、13のスタジオアルバムをリリースして、その多彩な録音出力で知られている。

Wikipediaより引用


上記の情報はちょっと古く、2020年現在まででは15枚のアルバムのリリースです。2018年にはなんと5枚のアルバムをリリースしており、非常に多作なバンドです。

今回はそんな創作精神溢れるバンドのアルバムをご紹介したいと思います。

1曲10分10秒の超大作

Quarters!

Quarters!

この『Qarters』というアルバムなのですが、アルバムのコンセプトが中々面白いです。

  1. 「The River」
  2. 「Infinite Rise」
  3. 「God In The Rhythm」
  4. 「Lonely Steel Sheet Flyer」

という作風の異なる4曲が1つのアルバムに収められているのですが、1曲全てが10分10秒の超大作!それが4曲あるので『Qarters』(4分の1)なのですね。

ジャケ絵を見てみると4つの絵に分かれています。それぞれ左下が「The River」左上が「Infinite Rise」右上が「God In The Rhythm」右下が「Lonely Steel Sheet Flyer」を表しています。これが時計回りに再生されていきます。

The River

今回は1曲目の「The River」をご紹介したいと思います。

この「The River」はロックバンドには珍しい5拍子の曲です。いわゆるジャズロックです。やはりジャズの曲はベースとドラムがかっこいいですね。というかなんでこんな曲もできるのかと思うくらいクオリティが高いです。途中から始まるギターソロもいいです。

そしてなんと言っても10分10秒という中々の再生時間があります。

Kraftwerkの『Autobahn』も23分の超大作ですが、こっちは4曲もあるからすごいです。まるでクラシックの交響曲のようですね。

しかし不思議なことに、実際に聴いてみるとあっという間に聴き終わってしまい、あまり長いと感じないです。

こちらはKEXPのライブ音源です。こちらはそれぞれの楽器のサウンドが、よりはっきりと感じ取れます。

「The River」以外の曲もいい曲ばかりなので、是非聴いてみて下さい。

Infinite Rise

Infinite Rise

God Is in the Rhythm

God Is in the Rhythm

Lonely Steel Sheet Flyer

Lonely Steel Sheet Flyer