極!!モーツァルト塾

自称サックス吹きが音楽について色々と語ります。洋楽多めです。

King Gizzard & the Lizard Wizard 『Fishing For Fishes』を聴いてみた!

こんにちは。

またしてもKing Gizzard & the Lizard Wizardのアルバムを聴いています。

ポップでブギーなアルバム

前回は1曲10分10秒というちょっと変わったアルバムをご紹介させていただきました。

本当に色んなジャンルの曲を作っているので、聴く人によって好みが大きく分かれそうなのですが、僕が個人的に好きなのは2019年にリリースされた『Fishing For Fishes』というアルバムです。

Fishing For Fishies [Analog]

Fishing For Fishies [Analog]

本アルバムの特徴は、スウィングのリズムを多用したポップな曲が多い点です。他のアルバムは結構ハードな曲が多いのですが、このアルバムはどこか能天気な雰囲気が漂っております。

Fishing For Fishes

本アルバムのタイトルにもある1曲です。僕はこの曲が1番好きですね。

King Gizzard & the Lizard Wizardの曲をいくつか聴いてると分かるのですが、フルートがめちゃくちゃ多用されています。これがこのバンドのすごく面白い所で、フルートみたいなアナログな楽器が使われていることでロックというよりは昔のジャズのような雰囲気が出ております。

Fishing for fishies
魚釣り
Don't make them feel happy
それは彼らを幸せにしない
Or me neither
僕だってそうさ
I feel so sorry for fishies
僕は魚たちに申し訳ないと思ってる

Don't matter to kiss
キスをすることと
And put back, poor fishies should be free
魚を戻すことは関係ない、貧しい魚たちを自由にしたい

I don't want to be fishing for fish
僕は魚釣りをしたくない
I just want to let them freely swim
ただ彼らと自由に泳ぎたいだけなんだ
I don't want to be fishing for fish
僕は魚釣りをしたくない
I just want to let them freely swim
ただ彼らと自由に泳ぎたいだけなんだ

他のアルバムで過激な歌詞を書いている彼らですが、この曲は非常に平和的です。ヘビーメタル路線のアルバムではこの曲とは真逆のことを言ってますからね。そのギャップがとても面白いです。

Boogieman Sam

先ほども書いた通り、スウィングなリズムの1曲です。前回の『The River』もジャズの要素が盛り込まれていましたが、こちらはよりロックの要素が強まっている感じがしますね。

王道のオールディーズロックの雰囲気が出ております。

Cyboogie

cyberなboogieでCyboogie。先ほどの曲とは違って、電子音が多用されているのが面白いです。クラシカルな要素と現代風の要素が組み合わさっております。

先ほどの曲もそうですが、このアルバムのコンセプトは色んなboogieが詰め合わされたものとなっております。

このKing Gizzard & the Lizard Wizardというバンドは本当に実験精神に溢れており、アルバムを聴くたびに新しい発見があります。今度はどんな曲を見せてくれるのかという期待を抱いてしまう…

このバンドはこれからもウォッチし続けていきたいと思います。