極!!モーツァルト塾

自称サックス吹きが音楽について色々と語ります。洋楽多めです。

Oldies America #4 The Ink Spots

Falloutで流れるオールディーズ音楽を紹介するシリーズ。第4回目はThe Ink Spotsです。

The Ink Spotsについて

ジ・インク・スポッツ(The Ink Spots)はアメリカ合衆国のヴォーカル・グループで1930~1940年代に人気があった。

彼らの音楽はリズムアンドブルース、ロックンロール、ドゥーワップの先駆けになった。リード・シンガーBill Kennyが持ち込んだバラード・スタイルで人種を問わず愛された。

Wikipediaより引用
インク・スポッツ - Wikipedia

Falloutシリーズで毎度フィーチャーされるお馴染みのアーティスト。その中でも重要なメッセージ性を持つアーティストです。

I Don't Want To Set The World On Fire

Golden Age of the Ink Spots

Golden Age of the Ink Spots

  • アーティスト:Ink Spots
  • 発売日: 2002/11/19
  • メディア: CD

Fallout3に収録されている一曲です。この曲はFalloutのテーマソングとも呼べる曲で、歌詞に込められたメッセージがその世界観を表しております。

I don't want to set the world on fire
世界を燃やしたいわけじゃない
I just want to start a flame in your heart
ただ君の心に火を灯したいだけなんだ
In my heart I have but one desire
僕の望みは1つしかない
And that one is you, no other will do
それは君だ、他には何もいらない
I've lost all ambition for worldly acclaim
僕は周りからの称賛はもう興味がないんだ
I just want to be the one you love
ただ、君を愛したい
And with your admission that you'd feel the same
それは君も感じていると認めて欲しいんだ
I'll have reached the goal, I'm dreaming of, believe me
僕はきっと自分の夢を叶えてみせるから、信じてよ

とてもロマンチックな歌詞です。Falloutでは実際に世界が燃えて崩壊してしまった世界のお話しなので、この歌詞が余計にぐっときてしまう内容なのですが…

昔のアメリカ音楽のいいところはやはり、こういう哀愁漂うものが多いという点です。歌詞がストレートというか、真っ直ぐに自分の気持ちを吐露したようなものが多いです。そんなメッセージ性に溢れる曲が好きです。

It's All Over, But The Crying

Fallout4に収録されている一曲です。
The Ink Spotsはこのイントロが特徴的ですね。他の曲にも使われているフレーズです。
裏で流れるjazzyなピアノが好きです。

It's all over but the crying
全てが終わったのに泣いている
And nobody's crying but me
僕以外だれも泣いていないのに
Friends all over know I'm trying
友達は僕のしようとしていることを知っている
To forget about how much I care for you
君のことをどのくらい気にかけるかを忘れてしまう
It's all over but the dreaming
全てが終わったのに夢をみている
Poor little dreams that keep trying to come true
その小さな夢が叶うのを願い続けているんだ
It's all over but the crying
全てが終わったのに泣いている
And I can't get over crying over you
僕は君の上で泣くのを止められないんだ

Fallout4では崩壊する世界の中で愛するパートナーを失い、さらには自身の息子も何者かに拐われてしまう1人の親の物語です。全てを失い、たった1人きりになってしまった主人公ですが、その中で様々な人々と出会い息子を取り戻そうと奮闘します。

この曲はFallout4のために書かれたものではありませんが、そんな主人公の心情を表した曲に思えてなりません。

We Three

Fallout76に収録されている一曲です。

We three
僕たちは3人
We're all alone
みんなで1つ
Living in a memory
記憶の中で生きている
My echo, my shadow, and me
僕のこだま、僕の影、そして僕

We three
僕たち3人
We're not a crowd
群衆でもないし
We're not even company
会社でもない
My echo, my shadow, and me
僕のこだま、僕の影、そして僕

What good is the moonlight
月明かりの何がいいんだ
the silvery moonlight
銀色の月明かり
That shines above
それは上に輝いて
I walk with my shadow
僕は影と共に歩む
I talk with my echo
僕はこだまと話す
But where is the one I love?
でも僕が愛する人はどこにいるんだ?

とても詩的な歌詞です。ちょっと怖いですが笑

Fallout76は崩壊したアパラチアの世界を再生しようと、核シェルターから飛び出してきた主人公が奮闘する物語です。なのですが、アパラチアは既にほとんど人々が生き残っておらず、ただただ1人ぼっちで駆け巡るようようなストーリーになっています。出会うのは自分と同じ、核シェルターから飛び出してきた仲間ばかり。まさに、自分のこだまであり、自分の影なのです。

この曲もまた、そんな主人公たちの心情を表した一曲と言えます。

そんな訳で今回はFalloutのネタが多めでしたが、とても面白いゲームなので興味がある方は是非プレイしてみて下さい。

Falloutシリーズ

Fallout 76 【CEROレーティング「Z」】 - PS4

Fallout 76 【CEROレーティング「Z」】 - PS4

  • 発売日: 2018/11/15
  • メディア: Video Game