極!!モーツァルト塾

自称サックス吹きが音楽について色々と語ります。洋楽多めです。

インディーズについて語りたい #1 Holy Ghost!

こんにちは。

今日はspotifyサーフィンしていた時に見つけた、個人的に良いと思ったアーティストについて紹介したいと思います。

ニューヨークのエレクトロ/シンセポップ・デュオ、HOLY GHOST!(ホーリー・ゴースト!)。Nick MillhiserとAlex Frankelの二人によって結成された彼らは、2007年にデビュー・シングル「Hold On」をリリース。元々幼馴染みだった彼らは、HIPHOPグループ、Automatoのメンバーだったこともあり、その縁でJames MurphyのDFAと契約を果たす。MobyMGMTなどのリミックスを手掛けたり、LCDサウンドシステムとツアーを行ったりしている彼らは、2011年にセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表。続く2013年にはセカンド・アルバム『Dynamics』をリリース。

Holy Ghostは、上記のとおりエレクトロ・シンセポップのアーティストです。曲を聴いてみると、どこか80年代の懐かしいテクノポップミュージックのテイストが感じられる音楽性です。それでいて、決して古臭くない今風のアレンジもなされており、80年代好きも現代っ子も楽しめる内容となっております。

Holy Ghost!〜どこか懐かしいピコピコテクノポップ

Holy Ghost!

Holy Ghost!

  • アーティスト:Holy Ghost!
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2011/04/19
  • メディア: CD
『Do It Again』

そうそう、このテンポですよ!現代のEDMとかは結構速めのテンポの曲が多いのですが、こういうゆったりとしたテンポのテクノポップは懐かしさを感じますね。

Well...
Head into the city?
Well, I guess it can't hurt.
Nothing's on the television.
On the networks.
Take me outta context.
Take me outta here.
Put the windows down.
Swing it down.
Really tune it out.
There's somethin' goin' on, but I don't know where.
You're playin' with your telephone.
You're playin' with your hair.
The record seems broken.
Yeah, I really don't care.
Put the windows. Swing it down.
Really tune it out.

サビの部分の畳み掛けるような歌詞が気持ちいいです。何を言っているのか聴きとるのが難しいですが…

『It's Not Over』

この曲なんかはまさに80年代テイストを感じますね。New Orderとかが好きな人はどハマりするのではないでしょうか?(僕がまさにそうなのですが笑)。Holy Ghost!はこうしたシンセサイザー、ドラムの使い方やアレンジが秀逸です。

Dynamics〜タイトル通りよりダイナミクスに〜

Dynamics

Dynamics

  • アーティスト:Holy Ghost!
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2013/10/29
  • メディア: CD
『Okay』

MVつきです。この曲も80年代を感じさせるテイストですね〜。MVのテレビと現実世界が交差する演出はa-haの『Take On Me』のMVを思い出しますね。

そういえば80年代らしさと散々語っていますが、このらしさって一体何なのでしょうか?シンセサイザーの音?テンポ感?上手く説明することが出来ませんが、どの曲も懐かしさを感じさせます。


『Dumb Disco Ideas』

このタイトルは…確信犯ですね。前作と比べてシンセサイザーとドラムがより激しい動きを見せており、アルバムのタイトル通り"ダイナミクスさ"が感じられます。

Put it off, and off, and wait, and wait for another day
Put it off if its for another day!
Put it off, and off, and wait, and wait for another day
Put it off if its for another day!

特に後半のこの部分の盛り上がりが好きです。
タイトルは『おバカディスコ』ですが…

Work〜洗練された都会っ子ミュージック〜

Work

Work

  • アーティスト:The Holy Ghost
  • 出版社/メーカー: West End
  • 発売日: 2019/06/28
  • メディア: CD

『Anxious』 

spotifyで一番人気の曲です。PVがありませんが…
アルバムジャケットのイメージのように、どこか近未来の都市を連想させるような一曲です。バックのコーラスが美しいです。
前作はやや激しめの曲が多かったですが、本作はゆったり目の曲が多く、洗練されたシンセサイザーミュージックへと変化しております。


『Do This』

これもspotifyで人気の曲です。PVがオシャレです。そういえばPVで何をしているのかをよくよく見てみると、これ、レコードを作ってるんですね。レコードを作る工場って見たことないので新鮮です。

そういえばここ最近、またレコードがブームになっているみたいです。

確かにspotifyウォークマンは便利ですが、レコードショップに行くと知らないジャンルの曲も目に触れるので楽しいんですよね。いわゆるジャケ買いなんてのもレコードショップに行かないとできないことですし。こういった古き良きアナログ文化はいつまでも残っていて欲しいものですね。

シリーズもののタイトルを①→#1のように変更しました

事務連絡です。

今さらながらシリーズもののタイトルの数字表記を①→#1のように変更しました。

よくよく考えたら、丸数字だと50番目以降投稿できねーじゃねーか!という事実に気付きました。

アホですね…これからのタイトルは#1のように表記したいと思います。

The Melting Holidays 『Pavement』

無性に渋谷系の曲を聴きたくなる瞬間があります。今日はそんな一曲をご紹介したいと思います。

そもそも渋谷系ってなんやねん!

渋谷系って何?家系ラーメンみたいな?という方のために、まず渋谷系についておさらいしたいと思います。

それまでの流行りであった“イカ天バンド”などの流れとは一線を画し、1980年代のニューウェーブギターポップネオアコ、ハウス、ヒップホップ、1960年代・1970年代のソウル・ミュージックやラウンジ・ミュージックといったジャンルを中心に、幅広いジャンルの音楽を素地として1980年代末頃に登場した都市型志向の音楽であるとされる。いとうせいこうは「渋谷レコ屋系」と分析し、「渋谷のレコード店に通い世界中の音楽を聴いたアーティストたちによって生み出された音楽」と述べており、渋谷系の共通点については、「オシャレ」、「力まない歌声」、「メインストリームとの絶妙な距離感」を挙げた[22]。

Wikipediaより引用
渋谷系 - Wikipedia

うーん、イマイチ分かるようで分かりにくいですね。ということで、聴いていただいた方が早そうです!笑


Melting Holidays

pop go the happy tune

pop go the happy tune

  • アーティスト:Melting Holidays
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

とにかく突き抜けて明るいポップミュージックなのが渋谷系の曲の特徴です。なんかこう、一日の始めにこういう曲を聴くと元気が出てくるのですよね。今日も一日がんばろー!という気分になるというか。だからこそ、無性に渋谷系の曲を聴きたくなる瞬間があるのです。

そういえば、僕は初期のCapsureが好きだったりします。今のゴリゴリのテクノ路線もいいですが、初期のポップ路線が僕は好きですね。

渋谷系というと、もう一つ「デトロイト・メタル・シティ」という漫画を思い出します。

デトロイト・メタル・シティ 1 (ジェッツコミックス)

デトロイト・メタル・シティ 1 (ジェッツコミックス)

この漫画の主人公、根岸 崇一もこういうきもや…爽やかなポップミュージックを志していたはずなのにいつの間にかゴリゴリのメタルバンドに巻き込まれていくというお話でした。

このようにちょくちょく日本の音楽界隈に顔を出す渋谷系というジャンルは中々奥が深いものですね。今後も面白そうなアーティストを見つけたらご紹介したいと思います。

ゲーム音楽のススメ『塊魂』

先日ネットサーフィンをしていた所、wiredに素晴らしい記事があったのを見つけました。



そうです、ゲーム音楽です!当ブログは主に音楽ネタを中心に取り上げていますが、今までゲーム音楽については取り上げていませんでした。しかし今回このwired様の記事を拝見させていただき、ゲーム音楽の素晴らしさをもっと広めていきたいと感じました。なので、今回はこのゲーム音楽をテーマに記事を書きたいと思います。

目次

塊魂とは?

今回はこの"塊魂"というゲームについて取り上げたいと思います。

塊魂』(かたまりだましい、英: Katamari Damacy)は、2004年3月18日にナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)から発売されたPlayStation 2向けアクションゲーム、およびそのシリーズのタイトル。

〜中略〜

大コスモの王様(とても大きい)が酔った勢いで星空を破壊してしまったため、尻拭いとして王子(5 cm)がモノだらけの地球で塊を転がして大きくし、それを夜空に浮かべ星空を再生させるというストーリー。

ちょっとマニアックなゲームなので、ご存知でない方もいるかと思います。塊をゴロゴロ転がしながら色々なモノを巻き込み塊をどんどんデカくしていくゲームなのですが、そのシンプルさとプチプチ潰しのような爽快感から一部のカルト的な人気を集めています。

そしてそのゲーム性の面白さもさることながら、なんと言っても音楽がイイ。

そんな塊魂の音楽について今回ご紹介させてたいと思います。

オンザロック

塊魂のメインテーマ。
トゥットゥットゥルートゥットゥットゥットゥルー♪と思わず口ずさみたくなるような楽しげな一曲です。

音楽がいいゲームは良いゲーム。異論は認めない。

LONELY ROLLING STAR

はい。僕はこの曲が一番好きです。切ない系ピコピコミュージックで、ゲーム音楽ながらも心にグッと来る一曲です。

星空 キラキラ コンペイトウのよう
甘くて切ない 思いが募るの
抱きしめた思いは夜空を舞い
急降下してあなたのもとへ(届くから)

ヨーロンリーローリングスター
あきらめないでよ ねぇ
ヨーロンリーローリングスター
たまには電話して
ヨーロンリーローリングスター
会いたいよいますぐ
ヨーロンリーローリングスター
はぁ タメイキがひとつこぼれる

サビの歌詞とメロディがエモいです。ゲーム音楽ながら歌詞が付いてるってのがいいですね。

月と王子

ラップ調の曲です。様々なジャンルの曲が収録されているのも塊魂のいいところですね。

bgmを聴いているだけでも飽きません。


今まで洋楽をメインに取り上げていましたが、これからもこうしたネタもちょこちょこと取り上げていきたいと思います。

タイプライター

皆さんはタイプライターという機械をご存知でしょうか?

こんなやつです。
キーボード?惜しい。

タイプライターとはこんなやつです。

タイプライター(英語: typewriter)とは、文字盤を打鍵することで活字を紙に打ち付け、文字を印字する機械。筆記業務の高速化、各種原稿の清書といった目的で使用され、カーボン紙を挟んで複数枚の紙に同時に印字することで文書の複写もできたことから、会社での事務や個人の文章作成など 幅広く使われた。

Wikipediaより引用
タイプライター - Wikipedia

昔のワープロみたいなもんですね(古い?)
これを使うと紙に文字を転写できるのです。

さて、だからどうしたと思われるかも知れませんが、今日はこんな曲をご紹介したいと思います。

カチャカチャッカチャ…ッターン!

そう、このタイプライターを使った曲です。

タイプライター(The Typewriter)は、ルロイ・アンダーソンが1950年に作曲した管弦楽曲。初演は1950年、ボストン・ポップス・オーケストラによる。

ルロイ・アンダーソンの最も有名な作品のひとつで、タイプライターが楽器として、キーをタイプする音、タイプ部分がある程度右側に近づくと「チーン」と鳴るベル音、1行打ち込んだ後で紙を固定するシリンダー(キャリッジ)を次の行の先頭に戻す(キャリッジ・リターン)レバー操作とそれに伴う作動音が使用されている。独立した「Typewriter」と言うパートが有り、楽譜も個別に存在している。

Wikipediaより引用
タイプライター (アンダーソン) - Wikipedia


この曲の面白い所は、本物のタイプライターを使って演奏をしているところなのですね。上記のように、タイプライターの独立したパートが存在しており、「カチャカチャッ」「チーン」「シュッ」という3つの音が存在しております。

いきなり現れたかと思ったら、突然キーボードをカチャカチャッし始めるので中々面白いパフォーマンスですね。

僕はこの曲を聴くたびに

「カチャカチャッカチャ…ッターン!」

とドヤるドヤリーマンの顔が浮かんできて笑ってしまいます。動画内の演奏者も涼しい顔して中々のドヤっぷりです。でも、こんなに目立つ位置で涼しい顔してカチャカチャできるのも凄いですね。僕がやったら緊張して失敗しそうです。

そんな訳で、今日はそんなサラリーマンホイホイの曲紹介でした。

Oldies America #3 Cole Porter

Falloutで流れるオールディーズ音楽を紹介するシリーズの第3回目はCole Porterです。
今回も例のごとく、spotifyの中から人気の曲をご紹介したいと思います。

Colle Porterについて

コール・ポーターCole Porter、1891年6月9日 - 1964年10月15日)は、アメリカ合衆国の作曲家・作詞家。本名コール・アルバート・ポーター(Cole Albert Porter)。ミュージカルや映画音楽の分野で、多くのスタンダード・ナンバーを残した。

Wikipediaより引用
コール・ポーター - Wikipedia

上記のように、Cole Porter数々のはミュージカルやジャズのスタンダードナンバーを手掛けております。今回はその一部をご紹介したいと思います。

Anything Goes (Cole Porter Songs)

Anything Goes (Cole Porter Songs)

  • 発売日: 2011/09/24
  • メディア: MP3 ダウンロード

Anything Goes

この曲は同タイトルである、ミュージカルのために作曲された曲で、様々なアーティストによるアレンジが存在しております。

『エニシング・ゴーズ』(Anything Goes)は、コール・ポーター作詞・作曲の楽曲を用いたミュージカル。豪華客船を舞台に多彩な登場人物、ドタバタでハチャメチャな明るいストーリーをジャズのメロディーとダンスで魅せるミュージカル・コメディである。

Wikipediaより引用
エニシング・ゴーズ (ミュージカル) - Wikipedia

こちらはサクソフォン奏者であるVince GiordanoとそのバンドであるThe Nighthawks Orchestraによる演奏です。Falloutの劇中で流れているのはこちらのバージョンですね。



こちらはPatti LuPoneによるミュージカル版です。劇中ではReno Sweeneyとその仲間たちによるタップダンスと緩急のあるアレンジがなされており、こちらも素敵です。

実はLady GagaとTony Bennettによるコラボでもこの曲が歌われております。1世紀近く経った今もずっと歌われ続けているというのはスゴイですね。

In olden days, a glimpse of stocking
Was looked on as something shocking
昔はさ、ストッキングをチラ見しただけでそれはもうショッキングだったのさ
But now, God knows
Anything goes
それが今じゃどうだい、
神様も知っての通り何でもありなのさ
Good authors, too, who once knew better words
善良な記者、それもきれいな言葉を知っている記者だってそうさ
Now only use four-letter words
Writing prose
今じゃ卑猥な言葉でつまらない記事を書いている
Anything goes
何でもありなのさ

古き良きアメリカの自由らしさを感じさせる歌詞ですね。僕はミュージカルをあまり観る方では無いのですが、こうした曲を聴いていると観に行きたくなってしまいます。いつか行ってみたいものです。

All Of You

Billie Holidayが歌う、ジャズナンバーの一曲です。ピアノとサックスの音色が美しいです。

I love the looks of you, the lure of you
貴方の見た目が好き、魅惑的な姿が
The sweet of you, the pure of you
貴方の甘ったるさ、純粋さが好き
The eyes, the arms, the mouth of you
貴方の目が、腕が、口元が好き
The east, west, north, and the south of you
東も、西も、北も、南も、貴方が好き

I'd love to gain complete control of you
貴方を愛して全てを支配したい
And handle even the heart and soul of you
貴方の心と魂を手に入れたいの
So love at least a small percent of me do
だから少しでもいいから私を愛して
For I love all of you
私は貴方の全てを愛しているから

うーん、結構ヤンがデレていますな笑
オシャンティなメロディの裏で結構過激なことが歌われております。とはいえ、この時代のラブソングはこうした結構過激な歌詞が多いので、色々と調べてみたり翻訳してみたりすると面白いですよ。

以前ご紹介させていただいたSkeeter Davisも中々に過激な歌詞が書かれています笑

Night and Day

オーケストラによるアレンジ版です。ストリングスの旋律が非常に美しいです。Cole Porterの曲はジャズのみならず、ミュージカルなども手掛けていることからこうした壮大で"オーケストラ映え"する曲が多いように思います。


そんな訳で今回はCole Porterをご紹介させていただきました。

Falloutシリーズ

Fallout 76 【CEROレーティング「Z」】 - PS4

Fallout 76 【CEROレーティング「Z」】 - PS4

  • 発売日: 2018/11/15
  • メディア: Video Game

Graham Coxonの 『Happiness In Magazines』を聴いてみた!

あえてblurから紹介しないスタイル。

今日はblurのギタリストである、Graham Coxonのソロアルバムについてご紹介したいと思います。

目次

ソニック・ユースダイナソーJr.ペイヴメントなどから大きく影響を受けたローファイで独創的なギター・プレイを特徴とする。ビースティ・ボーイズやベックなども含むアメリカのオルタナティヴ/インディー・ロックシーンを好み、1997年以降のブラーを「脱ブリットポップ」路線に舵を取った中心人物であると言われる。

Wikipediaより引用
グレアム・コクソン - Wikipedia

blurの音楽性は、XTCなどの系譜である捻くれポップにあると個人的に考えているのですが、それにおいてGrahamの目指す音楽性は異質であるように思います。というのも、上記のようにGrahamはアメリカのオルタナバンドの影響を強く受けており、イギリス特有のポップソングとは本来相容れないものであるからです。実際、blurオルタナ路線に舵を切った5作目以降は水を得た魚のようにGrahamのギターが暴れまくります。

今回ご紹介するGrahamのソロアルバムも、そうしたアメリカのオルタナバンドに影響を強く受けたであろう作風に仕上がっております。


Happiness in Magazines

Happiness in Magazines

  • アーティスト:Graham Coxon
  • 出版社/メーカー: Parlophone
  • 発売日: 2005/06/07
  • メディア: CD

Spectacular

初期blurからは中々想像出来ないようなギターサウンドです。やはり目指す音楽性はこうありたいという強い意志を感じますね。

PVも中々にサイケデリックです。

このアルバムではこうしたギターサウンドを中心とした曲が主に収録されております。

Bittersweet Bundle of Misery

blurの『coffee and TV』に近い作風です。
Grahamの曲はゴリゴリのオルタナというより、どこか可愛らしいポップな作風であることが特徴です。これもblurにおけるキャリアの影響でしょうか。

You're beautiful,
君は美しい
I love to watch your face in the morning light
僕は朝日に照らされる君の顔を見るのが好きなんだ
You're really cool,
君は本当にクールだよ
I like the way we fight right through the night
僕は夜通しで口論になったのが好きだった
And the way we used to kiss was way out of sight
そして僕たちがキスしたことなんか忘れるんだ
But I can never hope to set you free
でも僕は君を自由にしたくない
'Cause you're my bittersweet bundle of misery
だって君は僕の惨めでほろ苦い思い出だからさ

blurの曲(というよりDamonの曲)はどちらかというとシニカルで、第三者目線のストーリーが多いのですが、Grahamの曲は自身の内面を赤裸々に語るような曲が多いように思います。本来はこうした曲をやりたかったのかもしれません。

そういえば、Grahamはblur在籍時の『You're So Great』レコーディングの際に、あまりの恥ずかしさに電気を消して机の下でレコーディングをしたという謎?エピソードが残されています。Grahamのそうしたシャイで不器用ながらも、自分の芯は曲げない性格が音楽性によく現れていると感じます。

Freakin Out

ハイテンポで、ギターとドラムが激しく掻き鳴らされる一曲です。

You are foaming at the mouth,
君は口から泡を噴き出している
you are mad without a doubt
間違いなく頭のおかしい奴だ
Cause I'm really freaking out
なんでかっていうと僕は本当にビビってるからだ
And I'm going out of my mind,
そして僕は気が狂いそうになるんだ
TV got me going blind
TVは僕を盲目にさせるんだ
And I'm really freaking out
僕は本当にビビってるんだ

シャイなGrahamのお茶目な一面が垣間見える一曲です。

こうして見ると、blurの目指すべき音楽性とは対極にあったのですね。DamonとGrahamは中学生時代からの付き合いであるまさに竹馬の友とも呼べる関係であったにも関わらず、脱退までに至ってしまった理由はこれらの曲を聴けばよく分かります。

そんな訳で今回は敢えてblurから紹介しませんでしたが、その内blurにも触れたいと思います。