Oldies America #1 Skeeter Davis
こんにちは。
最近Falloutというゲームにハマっています。核戦争後の荒廃したアメリカを彷徨うゲームなのですが、世界観がレトロフューチャーというか、古き良きアメリカの世界観なのですよね。
で、ゲーム内にてラジオ放送が流れてくることがあるのですが、これがすごくいい。一体どんな音楽なのか調べてみたら、20世期初期〜中期に流行ったアメリカの音楽とのこと。
前置きが長くなりましたが、今回は僕が聴いたオールディーズ音楽をご紹介したいと思います。第一回目は"Skeeter Davis"です。
Skeeter Davisについて
スキータ・デイヴィス(英語:Skeeter Davis、本名:Mary Frances Penick、1931年12月30日 - 2004年9月19日)は、アメリカ合衆国のカントリー・ミュージック歌手で、1960年代初期にポップ・ミュージックとクロスオーバーした歌手として知られている。
※Wikipediaより引用
スキータ・デイヴィス - Wikipedia
Skeeter Davisは上記のように、1960年代に活躍したカントリーミュージック歌手で、カントリー調の様々な曲を歌っています。特に、彼女の歌うラブソングがとても秀逸なので、今回はそれらをご紹介したいと思います。
『The End of The World』
- アーティスト:Davis, Skeeter
- 発売日: 1995/03/28
- メディア: CD
今回はspotifyで人気の曲をご紹介したいと思います。
まず一曲目は、『The End of The World』です。有名な曲なのでどこかで聴いたことがある人もいるかもしれません(たまにデパートとかの店内放送で流れてくるのを耳にします)。
僕はこの曲がすごく好きです。
「恋の終わり。そして世界の終わり。自分の世界はもう終わったのに何故、太陽は輝き続けるの?何故、世界は変わらないままずっと続くの?」
自分は変わってしまったのに、世界はずっと変わらない。とても詩的で美しい歌詞です。
曲の方も、ストリングスとピアノをバックにSkeeterの歌声が切なく歌われます。カントリーミュージック歌手ということもあり、どこか牧歌的な雰囲気を持っているのも特徴です。
『A Dear John Letter』
Tunes for Two/the Game of Tria
- アーティスト:Bare, Bobby,Skeeter Davis
- 発売日: 2017/02/17
- メディア: CD
二曲目は、Skeeter Davisと同じくカントリーミュージック歌手のBobby Bareとのコラボ曲です。
まずタイトルの『A Dear John Letter』ですが、これは「女性から男性に送る別れの手紙」を意味しています。要するに「三行半」のことですね。
この曲は女性から男性に送る別れの手紙を歌った曲、そして男性がそれを読んで惨めな気持ちになる曲なのです。
陽気なカントリーミュージックなのに、歌われるのは「親愛なる〇〇様へ。出来ればこんなことは書きたくなかったのですが、今夜どうしても伝えておかなければならないことがございます。それは、貴方への愛がもう終わってしまったことです…」みたいな内容です笑
途中から、男性の独白が始まりますがこの内容もかなりツライです(特に男にとっては…)。
I was overseas in battle when the postman came to me
出兵していたある日のこと、配達員が君からの手紙を運んで来てくれた。
He handed me a letter and I was just as happy as I could be
手紙を受け取った時、僕はとても嬉しかったよ。
Cause the fighting was all over and the battles have all been won
至るところで戦って、全てに勝ち続けているからさ
But then I opened up the letter and that started dear John
でも、僕が手紙を開けた時、僕の目に飛び込んできたのは"Dear John"の文字だったんだ…
Won't you please send back my picture my husband wants it now
『親愛なる〇〇様。私の夫が私の写真を欲しがっているので、送っていただけませんか?
When I tell you who I'm wedding you won't care dear anyhow
私が誰と結婚するにしても、貴方はお気になさらないでください。
And it hurts me so to tell ye that my love for you has gone
But tonight I wed your brother dear John私の愛が無くなってしまったことを伝えるのはとても心苦しいですが、私は貴方のご兄弟と結婚することにしました。』
※翻訳しているサイトが見つからなかったので、自分で翻訳(意訳)してみました。所々間違ってるかもしれません。
む、無慈悲〜!!
僕がこの男性の立場だったらとても耐えられませんよ!ウッキウキで彼女からの手紙を開いて、いきなり「私の夫が〜」なんて書かれてたら、多分しばらく何のことか分からないと思います。で、読んでいるうちに段々何のことか理解し始めて「うわあぁああ!!」ってなるやつですね、これは。
恐らくこの男性はしばらく、"John"という文字がトラウマになると思います。
しくじり先生で語れるレベルですよこれは。
『Gonna Get Along Without You Now』
- アーティスト:Davis, Skeeter
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: CD
三曲目は「女ったらしの男に三行半を突きつける曲」です。一番近い存在だと言ってるのに、他の女とフラフラと街に出掛けて、周りには「ただの友達だよ〜。」と言い張る男に愛想を尽かして、「こんな野郎とはおさらばだぜ!」って宣言する一曲です。
そんな歌詞でも明るく高らかに歌って見せるSkeeterの歌唱力が素晴らしいです。
こうして見ると、Skeeterのラブソングは女性目線の失恋ソングだけでなく、「こんな奴とはオサラバ」みたいな三行半ソングまでレパートリーの幅がものすごく広いのですよね。
失恋ソングなのに、「こんな奴こっちから願い下げよ。」という明るく堂々とした生き様に心打たれます。