極!!モーツァルト塾

自称サックス吹きが音楽について色々と語ります。洋楽多めです。

今更アーティスト紹介 #1 初期XTC編

こんにちは。

今回は21世紀に生きる僕が、20世紀に活躍した(もしくは今も活躍する)アーティストを紹介していきたいと思います。

その名も"今更アーティスト紹介"。

何故こんなものを書くかというと、僕が日々聴いているアーティストの曲をもっと世に広めたいという思いがあるからです。とりわけ、過去に活躍したアーティストというのは時代とともに忘れ去られがちですが、やっぱりいいものいいと思うのですよ!ですので、これはアーティスト紹介であると同時に僕が古き良きアーティストの歴史を学ぶ研究でもあるのです。

前置きが長くなりましたが、記念すべき第一回目のバンドは"XTC"です。

1977年デビュー。アンディ・パートリッジを中心に英国スウィンドルで結成。シニカルな視点とヒネたポップ感覚でパンク全盛期のなか、際立つ存在感をしめす。その後も『ブラック・シー』『イングリッシュ・セトゥルメント』などの傑作を発表し、80年代のビートルズと評される。また、80年代中盤にはデュークス・オブ・ストラトスフィア名義で60年代サイケ・ロックへのオマージュともいえる2枚のアルバムを発表し、話題を呼ぶ。

※下記サイト様より引用


僕がとりわけこのバンドのことが好きな理由として、その執拗なまでの音作りへのこだわりとそれでいてどこまでも突き抜けて明るいポップミュージックである点です。
それはまさに頑固オヤジの職人技とも言えるのですが、面白いのが初期は荒々しくも若々しい音楽性であるのに対し、後期になるにつれどこか内省的で憂いを感じさせる音楽性へと変化していく所です。
また、このXTCに影響を受けたフォロワーも多く、1990年代のブリットポップ時代に活躍したblurもそのフォロワーの一つです。
そんなポップミュージックの大御所とも言えるバンドについて、今回ご紹介させていただきたいと思います。

White Music〜若さ全開!パンクとニューウェイヴの融合〜

White Music

White Music

  • アーティスト:XTC
  • 発売日: 2014/07/15
  • メディア: CD

記念すべきXTCのデビュー作です。当時、ニューウェイヴと呼ばれたジャンルの黎明期にXTCはデビューしました。ニューウェイヴとは、それまでギターミュージックが中心だったロックミュージックに、シンセサイザーなどの電子音楽機器をはじめとした、様々なジャンルの音楽の融合として広まったムーヴメントのことです。
※参考文献
パンク死滅後、ニュー・ウェイヴで活躍した4組のアーティスト

このXTCもその例に漏れず、のっけからバリバリのシンセサイザーミュージックをかましてきます。面白いのが、シンセサイザーを多用しているにも関わらず、それまで主流だったパンクの色もチラホラ見られ、まさに若さ全開!新しいもの大好き!といったエネルギーを感じる点です。

特に曲者なのが、キーボーディストのBarry Andrewsで、ワイワイガヤガヤとこれでもかという変態プレイを見せつけてきます
僕自身はあまり、この時期の曲を聴くことはありませんが、キーボード好きの人にはたまらない一品なのではないでしょうか?

Go2〜変態キーボード、暴走〜

Go 2

Go 2

  • アーティスト:XTC
  • 発売日: 2014/07/15
  • メディア: CD
第2作目は、キーボードを更に前面に押し出したような作風となっており、一方で第一作目に見られたパンキッシュな面は鳴りを潜めています。とにかく変態キーボーディスト、Barry Andrewsが暴走しまくっており、ピコピコなテクノポップ風に仕上がっております。これがもうヤバくてヤバくて、Devoに見られるような奇天烈な世界観です。
正直の所、XTCファンの中でも賛否が分かれる問題作で、これが好きだ!という方はかなりマニアックな趣味をお持ちかと思います笑。

しかしながら、この作品を最後に変態キーボーディストことBarry Andrewsが脱退。以降、XTCはギターバンドの色が濃くなってきます。

Drums And Wires〜スタジアムバンド過渡期の傑作〜

Drums & Wires (Cd+Blu-Ray)

Drums & Wires (Cd+Blu-Ray)

  • アーティスト:Xtc
  • 発売日: 2014/10/23
  • メディア: Blu-ray Audio

キーボードが無くなったことにより、第三作目は打って変わってギターとドラムの主張が強くなります
特に有名な曲が『Making Plans For Nigel』で、spotifyでも圧倒的な人気を誇る一曲です。


特にこの曲は、他のアーティストによるアレンジもなされており、まさに傑作とも呼べる一品なのではないでしょうか?

余談ですがこのNouvelle Vagueは僕の好きなアーティストの一つでいずれこのブログでも紹介させていただきたいと思います。

前作まではとにかく猪突猛進の勢いを感じられる曲が多かったのに対し、本アルバムではどこか憂いを感じる、またイギリス人らしいひねくれたセンスを感じる作風に仕上がっております。
この時期からXTCの執拗なまでにこだわり抜くポップミュージックへの執念の片鱗が感じられ、一方でスタジアムバンドとしての過渡期ということもあり、バランスの取れた比較的聴きやすいアルバムなのではないでしょうか?

さて、長くなりそうなので、何回かに分けてご紹介させていただきたいと思います。
次回はゴリゴリロックのスタジアムバンドから職人気質なスタジオバンドへの華麗なる転身。
中期XTC
について記事を書きたいと思います。

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