極!!モーツァルト塾

自称サックス吹きが音楽について色々と語ります。洋楽多めです。

Sebadohの『Act Surprised』を聴いてみた!

今回はかなり個人的な趣味全開です。

Sebadohというアメリカのインディロックバンドが6年ぶりに新アルバムをリリースしたとのことで、それをご紹介したいと思います。

1986年アメリカ・マサチューセッツルー・バーロウとエリック・ガフニーにより結成。88年にはルーが「ダイナソーJr.」を脱退を機に、「セバドー」としての活動に本腰を入れ「ペイヴメント」「ガイデッド・バイ・ヴォイシズ」等と並び、ローファイ・ロックのパイオニア、伝説のバンドと称される。(その後2005年にルー・バーロウは「ダイナソーJr.」復帰、現在に至る)。

※下記サイト様より引用
SEBADOH | CREATIVEMAN PRODUCTIONS


元々ボーカルのLou Barlowが所属していたDinosaur Jr.を聴いていたのですが、Barlow脱退後の活動がどんなものかが気になったのがきっかけでSebadohを聴き始めました。

上記の通り、Sebadohは"Lo-Fi"と呼ばれておりゴリゴリのアレンジではない、録音一発録りのような音楽性が特徴です。僕はこの手作り感溢れる音楽が好きで、一時期結構ハマっていました。そして!そんなSebadohの新作がリリースされたということで、今回記事を書きたくなったのです。

目次


ACT SURPRISED

ACT SURPRISED

  • アーティスト:SEBADOH
  • 出版社/メーカー: VINYL JUNKIE
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: CD

phantom

同メンバーのLoewensteinによる一曲です。
SebadohはDinosaur Jrほどの轟音ギターという雰囲気ではないのですが、メロディのセンスが素晴らしいです。そして、疾走感のあるテンポと歯切れの良いギターサウンドが非常にカッコいいです。

celebrate the void

Barlow作。まずはローテンポのリズムから始まります。それにしてもやはりSebadohはメロディが素敵ですね。特にこの曲はどこかメロディが切ないです(あまりこの言葉を使いたくないのですが、エモいです笑)
そして、途中から一気にテンポアップ!ここから始まるギターリフが個人的にめっちゃ好きです。

I get the feeling you don't feel me
俺はお前が俺のことを理解してないと思ってる
Must be a reason you're still here
それがお前はまだここにいる理由なんだろ
Is it the money or the freedom?
金が欲しいのか?自由が欲しいのか?
You've taken both but it's not clear
お前は既にどっちも手に入れた
でもまだ晴れきっていないんだ

You're still untied, angry ocean
お前はまだ縛られない、怒りの海なんだ
Celebrate the void
空虚を祝おう!
You never let me near your light
お前の光の近くじゃ俺に従うことなんて出来ないんだ
You're gonna need it if I leave
俺から離れたきゃそれが必要なんだよ

自由最高!インディーズ一筋の諸先輩方からの熱いエールです。僕も縛られずに生きたいものです。

stunned

Loewenstein作。冒頭のギターリフがかっこいいです。変拍子で目まぐるしく展開されるリズムが心地よいです。

それにしてもPVが謎です笑
予算があまり掛かってなさそう…

But now I'm stunned
俺は今気を失っているんだ
Can't think of one
一つも考えられない
'Cause I'm trippin' on down
悪酔いしてるからな
Been peeling out hard
離れないんだ
Don't you creep around me
俺の周りでうろちょろするな
Search party got wild
焦ってパーティを探す
Don't you creep around
俺の周りでうろちょろするな
Water from a stone
石からの水が
Can never flow
流れでないんだ

中々ヤバい歌詞ですね。謎PVは幻覚を表しているのでしょうか?

raging river

Loewensteinによるミドルテンポの曲です。ギターがブイブイと掻き鳴らされております。Barlowの曲はメロディで勝負しているのに対し、Loewensteinの曲はギターのテクニック重視の曲が多いような気がしています。

sunshine


Barlowによる曲です。Barlowの曲は高音域が多用されている点と、緩から徐々に徐々に盛り上がり後半で爆発!といった緩と急の差が激しいものが多いように感じます。この辺が"エモい"と感じる理由なのかもしれません。

I need sunshine to ignore
俺には目をつぶるための太陽が必要なんだ
Need a room with heavy curtains, double
lock up on the door
重たいカーテンと、二重に鍵掛けられた部屋が必要なんだ
To know freedom, I'm going in
自由を知るために、俺は行くんだ
Have to leave it all behind so I can face it all again
全てから背を向けて離れるんだ
そうやって俺はまた全てに立ち向かえるんだ
I need sunshine
俺には太陽が必要なんだ

歌詞も中々にエモいです。Barlowはロマンチストですね。僕はこういうロマンを感じる曲が好きです。

こうして見ると"俺たちは永遠のインディーズバンドだぜ!"っていう頼もしい意気込みを感じられます。やっぱりメジャーデビューしたバンドもいいですが、こうしたインディーズで自由にやっているバンドも奥が深くていいです。

Sebadohの他のアルバムも、機会があれば取り上げたいと思います。